第二話 強奪事件Ⅰ

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「エターナル制圧完了!格納庫前も制圧完了です!」 「管制室!抵抗に遭っており、まだ制圧できません!扉はまだ開かない!繰り返す!扉はまだ開かない!」 港に入った制圧部隊は二手に別れた。エターナルはものの5分で制圧を許した。そうとうな手練れのようだ。 「エターナル制圧部隊の半数は管制室制圧部隊の応援に行け!残りの半数はエターナルの発進準備を!例の二機は我々が拿捕する!」 キーンはそう指示を出し、ヒューガを連れて格納庫に向かった。 「ヒューガ!ここからはタイムロスできんぞ!いいな!」 格納庫前に到着し、扉を爆薬で爆破したキーンとヒューガは、フリーダムとジャスティスを抱きかかえるようにしてエターナルのカタパルトに搬送する。その様子を迎撃しながら見ていたダコスタが通信を入れた。 「隊長!フリーダムとジャスティスが勝手に動いてエターナルに!」 まさか敵がミラージュコロイドを展開したモビルスーツで搬送しているとは思えまい。ダコスタの目からは勝手に動いているように見えても仕方がないのだ。 「そんなバカな!キラとアスラン以外にあれを動かせるヤツはいないんだぞ!」 バルドフェルトはそう言いながら、机を叩いた。
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