第二話 強奪事件Ⅰ

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「モビルスーツ確保!管制室制圧部隊!そちらの状況はどうか!」 キーンはフリーダムとジャスティスをエターナルに収容し、通信を開いた。 「ダメです!ザフトも管制室に部隊を集めたようで!このままでは…」 それを聞いたヒューガがキーンに問いかけた。 「大佐、部隊を戻して発進しましょう。私と大佐で扉を破壊、全速力でエターナルを走らせれば追撃部隊も追いつけないはずですわ」 キーンも同じことを考えていたようで、ヒューガの提案に頷いた。すぐさま部隊に撤退命令を出し、エターナルには部隊到着後、直ちに発進するよう命じた。 「さて…扉を破壊すれば交戦は避けられんな。ミラージュコロイドも解除しなくてはならんが…。できればあまり証拠を残したくなかったんだがな」 「仕方ないですわ。平和ボケしててもさすがのザフトってとこね。いずれ開戦になればこちらの正体を明かさなきゃいけないんですし。早いか遅いかだけですわ」 「そうだな。では行くぞ!ミラージュコロイド解除と同時にフェイズシフト展開!扉に向かって一斉照射!エターナル!発進!」 キーンとヒューガはミラージュコロイドを解除した。するとそこには先の大戦で大破、破棄したはずの機体が姿を表した。 それはデスティニーとレジェンドだった。
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