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CE77.12月24日 14:51 オーブ ヤラファス島
「お姉ちゃぁん、待ってよぉ!」
メイリンがそう言いながらキャラメルポップコーンを三人分抱えて小走りに追いかける。
「まったくもう、早くしなさいよ!間に合わないでしょ!」
ルナマリアは呆れた顔でメイリンに言った。
「だってぇ、あんなに並んでると思わなかったんだもん!」
ここは市街中心部にあるシネマメディアージュ。妹のメイリンがクリスマス休暇を利用し、姉のルナマリアがいるオーブに遊びに来ていた。
ルナマリアは、もともとこの日はシンと映画を見る約束をしていたのだが、昨日になって急にメイリンがこちらに来ると連絡があったため、シンの了解も得て三人で映画を見ることになったのだ。
「あんたねぇ!連れてきてやっただけでもありがたく思いなさいよぉ!ほんとだったらシンと二人っきりのデートだったんだから!」
そう言うと二人は口喧嘩を始めた。慌ててシンが仲裁に入る。
「まあまあ、やめなよ二人とも。久々に会ったのにさ。早くしないと始まっちゃうぜ」
「は~い」
思わず二人が同時に返事をしてしまったため、ルナマリアとメイリンは一瞬顔を見合わせたが、すぐさま「フン!」と顔をそらした。
シンはやれやれといった表情で二人の背中を押し、映画館の中に入っていった。
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