第一話 クリスマスイブ

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同日同時刻 オーブ オノゴロ島 国防総省 「アスラン、入るぞ」 司令本部にカガリが入ってきた。今日からクリスマス休暇をとっている者も多く、アスランの他には数人がいるだけだった。 全員カガリの姿を見て立ち上がり、敬礼する。 カガリは敬礼しながらアスランに近寄る 「大丈夫なのか、こんなに休みを取らせて…」 そう言うカガリにアスランは苦笑いを浮かべ、モニターを見ながら呟いた。 「今は昔みたいに戦争をしている訳じゃないんだ。休みくらい取らせてやらないと」 「そういうことを言ってるんじゃない。お前は休まなくて良かったのかってことだ。せっかくのクリスマスなんだし…」 そう言うとカガリは少し照れくさそうにした。それを見たアスランは思わず吹き出した。 「フフフ…お姫様一人残してクリスマスの日に俺は一体何して過ごせばいいんだよ。お前だって休み、ないんだろ?」
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