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「ゼイド…………眠い」
「乗り換えは三時間後だ。寝てて良いんじゃないか?」
乗り換える場所はヒローナという都。街とは違い、冷獣の少ないエリアにある、人口も大きさも様々な場所。
…………らしいよ。今はホントに眠い。
「じゃ、おやすみ~」
馬型の冷獣の馬車でぐらりぐら…………お休み~。
「全く、子供か。こちらまで眠くなってきた……」
「れは! ……なっ!」
ザッ……ザザ……
ん? なんかあったのか? 前の方から声がしたが。
運転手の声と共に馬車は停止。客は五人。運転席は車両の前。
「すいませーん! どうしましたー?」
「それが……こ、この先に冷獣ギャンド……群れが……」
聞き取りづらいが、今、ギャンドと言ったな。
あいつらは小型の冷獣が群れを作ってる典型的な例だな。
少し出掛けようか。
「すいませんが、降りさせて頂きます。一段落着いたら知らせますので、それまで車内で待っててください!」
さて……仕事の前の一仕事ってな!
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