永田家のみなさま Hime

2/8
前へ
/152ページ
次へ
「…姫っ!!ひーめーっ!!」 私を夢から覚ましたのは、毎朝お馴染みのこの騒がしい声だった。 …もう、うるさいなぁ。 「ん…っあと5分」 「だーめっ!!朝ご飯できてるぞ」 「眠いよ…」 私が嫌々目を開けると、目の前に男の顔が… 「きゃッ!?」 「今すぐ起きないとキスすんぞ」 ちょ、ちょっと待ってよ…。 私はため息をついて体を起こす。 「実の兄にきゃッは無いだろ」 「実の妹朝から襲わないでよ!この遊び人っ」 私、永田姫。高2です。八人兄弟の永田家で、唯一の女の子。色々悩みが多くて…。 例えば。 …今私を襲ってきたのが翔兄。大学4回生の、私のお兄ちゃん。すっごいチャラくて、私を毎朝ああやって起こしにくるの。
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

116人が本棚に入れています
本棚に追加