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「…姫っ!!ひーめーっ!!」
私を夢から覚ましたのは、毎朝お馴染みのこの騒がしい声だった。
…もう、うるさいなぁ。
「ん…っあと5分」
「だーめっ!!朝ご飯できてるぞ」
「眠いよ…」
私が嫌々目を開けると、目の前に男の顔が…
「きゃッ!?」
「今すぐ起きないとキスすんぞ」
ちょ、ちょっと待ってよ…。
私はため息をついて体を起こす。
「実の兄にきゃッは無いだろ」
「実の妹朝から襲わないでよ!この遊び人っ」
私、永田姫。高2です。八人兄弟の永田家で、唯一の女の子。色々悩みが多くて…。
例えば。
…今私を襲ってきたのが翔兄。大学4回生の、私のお兄ちゃん。すっごいチャラくて、私を毎朝ああやって起こしにくるの。
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