もしも…。

永田家のみなさま Hime

ふと隣を見ると、もぐもぐと口を動かして私を見下げる人物が…

「あーっ!!藍兄っ…今食べたの藍兄でしょっ!?」

半泣きになってる私。我ながら情けないけど、優兄の作るフレンチトーストは大好物だ。

「寝坊してくるヤツが悪い」
「…うーっ」

藍兄は意地悪。まぁ、ドＳな嵐よりはマシなはずなんだけど、藍兄は人の弱みを握るのが得意だから嵐でさえ藍兄には勝てないの。
そのうえ超賢い。余計にムカつく…。

「泣かないで姫ちゃん。僕のフレンチトーストあげるから」

か、神の声が…
そう言ってくれたのは、小３の弟・隼人。とっっってもかわいくて、素直で…。私の癒やしなの。

「隼人ありがとうっ!大好きー!!」
「僕も姫ちゃん大好きだよ!だから結婚してね」
「するするっ」

私は隼人のフレンチトーストを貰って大満足。