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ふ、と息を出し笑う。
「何故?」
「何故って?まさかお前…自分が誰か分かってるのか?」
はぁ?とでもいいたげに腰を曲げアリスの顔に近づく。
暗くて見にくかったがよく見ると目が赤く切れ目の瞳が見えた。
頭からはキツそうな顔からは想像も出来ない白いふさふさの耳が垂れ下がっている。
「私は…────だぁれ?」
ぽかん、と自分で言って顔をアホ面にする。
「あのなぁ…時間がないって言うのに…くそ。頭に黒いリボンをし、ふさふさの髪の毛、水色のドレスに、くりくりの目!お前はAliceだろ!」
「そうなの?」
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