いつもの始まり

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  紫音は屋根の上で夜空を見上げながら座っていた (結局、この先どうなるかわからないわ、このまま300年くらい生きるかもしれないし、80歳でポックリ逝っちゃうかもしれないわ……でも、当分はこのままでしょう、だから心配しなくても大丈夫よ) (……ありがとう、らしくなかったわね) (気にしなくていいわ、誰にでもあるものよ) 紫音は村を見渡すと無数の星と神秘的に光を纏った世界樹が既に静まりかえった村を照らしている 紫音は自然に世界樹に目を向けていた 「なに黄昏てるのかしら……」 「ホント、なに黄昏てんだよ」 紫音がハッとして振り向くと相馬の姿があった 相馬はゆっくりと近き、紫音の隣に座った 「……起きて大丈夫なの?」 「大丈夫……って、紫音に心配された…だと……?」 「死にたいの?」 「ゴメンナサイ…」 紫音がため息を吐くとしばらく沈黙が続いた 「……どんなに足掻いても、おまえより長くは生きれねぇけどさ、爺になっても相手してやるよ」 「……!?」 「おまえが元気ねぇとみんな調子が狂うんだよ……隆之もアリスもなんとなく感じてるみたいだし…」 相馬は恥ずかしそうに頬を掻き、苦笑いしながら呟いた
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