梅雨明け 夏の訪れ

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  「暇ね~」 「…………」 「退屈ね~」 「…………」 「なにか面白いことないかしら……」 「…………」 「……じ~…」 「……頼むからお茶飲みながらこっちを見ないでくれないか」 相馬、紫音の二人は相馬の家のリビングで茶を飲んでいた 大して大きくない木造の家だが、相馬一人で暮らすには充分過ぎるほどだ 「本当に退屈すぎるわね……そうだわ、久しぶりにみんなで殺り…「却下」…なんでよ」 「当たり前だろ!」 「……まぁ確かに殺り合いは良くなかったわ」 「魔法使うと無駄に疲れ…「そっち!?」 「……違うのか?」 「……あんたたまに常識から極端に外れるわよね」 紫音は茶を啜るとスッと立ち上がった 「まぁいいわ……退屈しのぎにそこら辺まわってくるわ」 「ああ、人さまに迷惑かけんなよ」 「…………」 紫音はなにも言い返さずにこの場をあとにした
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