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そして、文化祭。
皆は学校ですが、文化祭を回らされ…というか、回ることが仕事みたいな感じでした。が、私としんはそうは行きません。演劇部の文化祭公演です。
視聴覚室にこもり、窓と蛍光灯には段ボールで目張り、理科室から借りてきた暗幕を積み上げた机にかけて袖を作り、衣装を着こみ…。
ここで、弁当を教室に忘れたことに気付きました。視聴覚室→高校棟5階。中1の教室→中学棟2階。しかも、この学校、構造が若干おかしいです。坂の途中にあるせいで、高校棟1階=中学棟3階です。つまり、生徒の教室としては一番遠いです。そして、私は衣装(赤いドレス)を来ています。時間は昼……。仕方ないので、そのままで教室へ向かいました。
A(のっとテニス部)「みおちゃん、どうしたが?」
みお「弁当忘れてよ!よかったら見に来て~、視聴覚室やき!」
教室内にいたクラスメイトに返し、弁当をひっつかんで帰りました。
まぁ、無事に弁当も食べ終わり、薄暗い袖の中でメイクを施し…。開場時間を迎えました。
ざわざわとなり、人が入っているのがわかります。少し緊張しつつ、客席をこっそりのぞきました。
舞台の前はゴザを敷いて、べた座りできるようになっていたのですが…。そこには、パンイチの男が寝そべってました。もう一度言います。
パンイチの男が寝そべってました。
いくら学校とはいえ、公共の場。しかも、外部の人間も来ているというのにパンイチ。びっくりしました。しかも、それだけじゃ飽き足らず、ソイツは舞台上に上がってクーラーを操作し始めました。
確かに、クーラーのリモコンは壁に固定されていて、しかも、舞台上にしかありませんでしたが…。だからって、パンイチで舞台上に上がるな!っていうか、部外者が舞台上に上がるな!!
そんなイラつきを抱えつつ劇は始まりました。
しん「あーもう、やってらんない!!」
そんなセリフと共にバケツを舞台へ置くしん。もちろん台本通りですが…。強く置き過ぎたらしく、後で見ると割れてました、バケツ…。
みお「それは私の荷物!!」
そう言ってしんを突き飛ばす私。…これももちろん台本上の演出です。これにも力が入りすぎたのか、後で確認するとしんの膝にあざが…。ごめんよおおおお!!!!
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