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ウチが竜也に向けて思っていたことをまさかその本人にウチが言われるなんて思ってもいなかったし、いや、なんでウチが?
い「‥‥ウチの何処が変わったていうん。竜也こそおかしいんとちがう?なに考えてんかサッパリや。」
せめてもの抵抗、フンッと鼻で笑い竜也を見下す。
アンタなんかに言われたくない。
アンタなんか‥‥‥ウチの知ってる竜也なんかじゃない!
キッと睨み付けるが竜也は、何も気にしていないかのように、両手を挙げ伸びをしだした。
まるで、何も緊張感もなにもない。ただの日常だと言わんばかりの態度。
その態度がウチの怒りを倍増させる。
殴りかかろうとしたそのとき、竜也は忍者のようにピョンと外壁の上に立ち、こちら一体を見下ろしたかと思えばも空を見上げ呟く。
竜「‥‥‥もぅいっちょ。」
は?と、何を言い出すかと思えば意味不明な台詞。
意味のわからない竜也に苛立ちを増加していると、ふいに頭に過る。
‥‥‥‥もういっちょ?
勘づいた頃には、もう
遅かった。
い「―――――!!」
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