―弐―

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――― “え?” とっさに声がした方を向く。 これまた同じような格好をし、やはり腰には刀をつけた男二人がこちらに近づいてきた。 は、はさみうちーー―――っ!? え?え? っと混乱していたら 女顔の青年が 「大丈夫ですか?あなたは下がっててくださいね?」 か、かかか神様ぁーー――――っっ!!! まだウチを見捨てていなかったのね!? 感激のあまり涙がでそうになるがまぁ、なんとか堪えて い「あ、ありがとうございますっ!!」 遠慮なんてさらさらなく、ささーっと彼ら2人の後ろについた。 「よぅ、おっちゃん。いい大人が丸腰の子供相手に刀振り回すとは、格好悪いんじゃぁねぇか?」 腰にささった刀を抜きながらこの青年は男前な台詞をいう。 チキショー!! 格好よすぎじゃぁあああ!! さっきまでのビビり具合から一転し、王子様が現われたと大興奮する。 男「若造がでしゃばるんじゃあねぇーー!どきやがれ!!」 男2人の登場にあせりつつ、やけくそになった男は、ブンブン刀をふりまわし、威嚇する。 「ワタシが相手しましょうか?」
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