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ニコニコしながら女顔の青年は刀を抜く。
「おいおい。おめぇがでると殺ッちまうだろぉー。ここは俺に任せなっ!」
困り顔をしつつイケメン野郎は女顔の青年の前に立つ。
仕方ないですねぇーと下がる女顔の青年。
ん?ヤッチマウ?
あの綺麗な青年が?
男「ぅおりゃあーーーーっ!!」
不意に男が切り掛かるのが見えた。
そう見えただけ。
ん、んっ!!
男が切り掛かると同時に
ウチの口を何かがふさぎ、ガバッと暗やみに引きずり込まれた。
どうにか抜け出そうとするが
「静かにしぃよ」
っと小さな優しい声が耳元でささやく。
目だけでキョロキョロと周りを見ると、どうやら民家に連れ込まれたらしい。
何がなんだかわからないけれど、コクコクとうなずく。
「奴らが消えるまで辛抱しい。」
安心感を与えるためか、声の主がいつきの背中をポンポンと叩く。
誰だかワカランけど、助かった?
なんとなく状況を理解して、外の音を静かに聞いた。
カンッ
ドンッッ
ガシャッッ
「峰打ちですかー優しいですね!新八は。」
「殺さず連れていくのが一番だろ?死んじまったら拷問もできやしねぇ。」
この会話おかしくないか?
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