―弐―

9/17
前へ
/438ページ
次へ
い「ウチ大阪におったはずなんですけど、気が付いたらここにおったんです。一体ここはどこですか?」 困った顔をしながら頭をかたむける。 つられて夫婦も頭をかたむける。 「気が付いたらって人さらいにあったんやろか‥‥?大阪やとまだ近いやない! ここは京や。これも何かの縁や。しばらくここにおってもええよ?ワシは信彦ゆうんや。」 な、なんと!仏様はここにおられました!!! 身元もワカランウチをかくまってくれるなんて!! い「うわぁーーっん!!ありがとうございますーっ!!このご恩は一生忘れませんっ!!」 涙を存分に垂れ流し満面の笑顔を向け、信彦の手を両手でガッツリ握りブンブン上下にふった。 「アハハハ、おかしぃー!表情出たら女子みたいね!あなた! ウチはフミゆぅんよ。よろしくね?」 もう1人フミとゆう女が大きな声で笑っていた。 い「えぇー?そぅですかぁー!? ‥‥‥ってちゃうちゃう!!ウチ女やねんけどーーーっ!?」 思わず1人ツッコミしたら夫婦は、えっ?っとビックリしていた。
/438ページ

最初のコメントを投稿しよう!

503人が本棚に入れています
本棚に追加