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引き寄せられ、
「大丈夫ですか?」
と、彼は言った。
「大丈夫…痛っ!」
杏は思わず声を上げた。
すると、杏は彼にお姫様だっこをされてそのまま彼は階段を駆けあがった。
「ちょ、私・・・。」
「ここじゃじゃまになりますから取りあえず違うところに行きましょう。」
彼は息をはずませ、杏を抱きかかえたまま駅長室に向かった。
杏はお姫様だっこされてい自分にどぎまぎしながらも、なすがままにされていた。
(ひやー、こんな公衆の面前でお姫様だっこなんてはじめてかも・・・・。)
杏の顔には血が上り熱くなっていた。
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