おかえりなさい

18/18
前へ
/48ページ
次へ
一頻り泣いたあと、今までの虚しさを埋めるように私は香音と手をつないでいた。 小さいころから、泣いたりするとずっとこうして手をつないでいたのを思い出しながら。 畑中さんと話をしてきたのだろう。真実を知りたいと畑中さんは言って私たちの向かいに座り、香音は私に「聞きたい?」と聞いてきた。 迷うことなく私は、頷いていた。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3885人が本棚に入れています
本棚に追加