おかえりなさい

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重たいドアを開ければ、ひんやりとした空気が生温かい廊下のほうへと流れていく。 「畑中さん」 目当ての人物を見つけ、私は入口近くにいた女性に会釈した後、朝電話をくれた男性…畑中さんへと近寄る。 黒い縁取りのメガネをかけた、恰幅のいい畑中さんが青いファイルを持って棚の前に立っていた。
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