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…ただ、  そのオンナが  連れこんだ子供は  ちょっと  ヤッカイだった。 虐待でも されてるンだろう。 俺に 負けないほど 貧相な体格だったし、 いつも 生傷だらけだった。 オンナは毎日、 俺の食欲になんか おかまいなく 生ゴミみたいな[エサ]を 食わせようとする。 これも 虐待じゃねぇのかよ?、と 吐き気がするほど ムカついたンで いっそ 捨ててやろうとしたンだが、 ふと、見ると あまりにも チビの体格が 貧相だったので つい 俺のエサを 与えちまったのだ。 それ以来、アイツは 餌付けされた野良猫のように 俺の部屋に 勝手に 出入りするようになった。
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