ストリート

2/15
前へ
/54ページ
次へ
翌日の朝。 夏目彩乃は桐生楓の家へ向かっていた。今日は遊ぶ約束をしていたからだ。 ほどなくして、彩乃は大きな家の前に着く。そして、インターホンも鳴らさずにいきなりドアを開けた。 「っはよ~ん」 すると、奥から大柄な男の人が現れ、彩乃の頭を叩いた。 「痛った~…何すんのよ」 抗議の視線を向けてくる彩乃に、桐生貴也はこう言った。 「そりゃこっちのセリフだ。朝っぱらから何しに来てんだよ」
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加