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「あれ?おばさん、楓は?」
リビングに入った彩乃は楓を探して辺りを見回したが、姿は見当たらなかった。
「あぁ、まだ寝てるのよ」
「また、例のやつ?」
「そう。全く何がしたいんだか…」
泰子は呆れたように言った。
「今日も行くつもりらしいぞ」
貴也が不安そうに言った。
彩乃は笑って、
「大丈夫。今日は私も一緒に行くから」
と自信たっぷりに言った。
泰子と貴也は顔を見合わせ、
「ま、それなら安心だな」
と笑った。
ジリリリリ。
二階で目覚まし時計の鳴る音がした。
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