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「あっ、起きたみたいね」
泰子が言う。
「おばさん、朝ごはん私が持って行くよ」
楓は最近、家族と食事を共にすることを嫌がっていた。思春期というヤツだろうか。
「あら~、悪いわね。じゃ、お願いね」
「任せて」
彩乃は食事の入ったお盆を持ち、二階へと上がっていった。
そして、楓の部屋の前まで行き、ドアをノックする。
「楓ー?入るよ?」
すると中から、
「…うーん」
と声がした。
そして彩乃はドアを開け、部屋の中へ入っていった。
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