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「では、登録をします。 この板に手を置いてください。」 というと、白い板を取り出した。 見た目は大理石で、少し輝いている。 「この板に書いてある線の中に手をおいてください。」 俺は、そう言われると、何の躊躇いもなく、手を置こうとした。 すると、男が手をパッと掴んで、 「あと、かなり痛いですが、心配ないですよ。」 と言った。 かなり痛い? そう言われると、少し怖くなった。 しかし、これには弟の将来がかかっている。 ぐずぐずしてはいられない。 俺は、覚悟して右手を置いた。
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