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男の腕輪は、勾玉のような装飾が施されていて、その回りには、輝く石が埋められている。 しかし、俺の聖具とは違い、そいつの腕輪は赤みを帯びている。 俺の聖具とか言うやつは真っ白で、何の装飾もない。 「普通、聖具は赤、青、黄のどれかになります。赤は火属性、青は水属性、黄色は雷属性というわけです」 と、言うと、その男は手の平から火を出した。 「私は魂管理局に所属しているので、戦いの訓練はあまりしていません。だから、火をだすことぐらいしかできないのです」 その男が、手で火をすり潰すようにすると、火はバチバチと音を立てて、線香花火のように消えた。
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