病院

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意識が遠くなっていく。 呼吸ができない。 ピーという電子音がきこえる。 遠くで。微かに。 バタバタと足音を立てながら、誰かが病室にかけこんできた。 誰かに体を揺すられた感じがする。 「秋山さん!あき…まさ…。きこえ…か。あ……さ…」 誰かが呼んでいるが、返事ができない。 視界が真っ暗になった。 何もみえない。 何も聞こえない。
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