35人が本棚に入れています
本棚に追加
大川君の手を取り、走り出す
「ちょっ、まっ」
まだカレーパン食べてたのか…
「おい!あいつ2Aの田沢翔だ!追うぞ!!」
後ろからかなり低音の怒鳴り声が上がる
くそっ、やっぱり来たか
ちらりと後ろに目をやると3人ぐらいの生徒が追って来ていた
審判もいるから正式に殺す気か…
「うわっと」
大川君の情けない声が聞こえた瞬間、手を繋いでいた左手に重みがのしかかった!
「う…、どうしたの?早く逃げようよ」
「足が…」
大川君を見ると右足にロープのようなモノが絡まっていた
「はっはっは!見事に足を取ったぜぇ!!」
ロープの先を見ると、さっき怒鳴っていた人(名前がわからない)が先を持っていた
「くそ!なんだこりゃ?ほどけねぇぞ」
怒鳴っていた人はロープに苦戦している大川君を嬉しそうに眺めて言った
「これぞ俺の武器!!こいつに絡められた物は絶対にほどけないんだよ!」
威張りちらす相手をよそに僕は銃をポケットから出し、大川君の足に絡まっているロープをさっさと撃ち切った
「よし、行こう」
大川君を立ち上がらせ、再び走り出す
「ふっ」
呆然としている相手を鼻で笑い、その場をあとにした
最初のコメントを投稿しよう!