開始

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大川君の手を取り、走り出す 「ちょっ、まっ」 まだカレーパン食べてたのか… 「おい!あいつ2Aの田沢翔だ!追うぞ!!」 後ろからかなり低音の怒鳴り声が上がる くそっ、やっぱり来たか ちらりと後ろに目をやると3人ぐらいの生徒が追って来ていた 審判もいるから正式に殺す気か… 「うわっと」 大川君の情けない声が聞こえた瞬間、手を繋いでいた左手に重みがのしかかった! 「う…、どうしたの?早く逃げようよ」 「足が…」 大川君を見ると右足にロープのようなモノが絡まっていた 「はっはっは!見事に足を取ったぜぇ!!」 ロープの先を見ると、さっき怒鳴っていた人(名前がわからない)が先を持っていた 「くそ!なんだこりゃ?ほどけねぇぞ」 怒鳴っていた人はロープに苦戦している大川君を嬉しそうに眺めて言った 「これぞ俺の武器!!こいつに絡められた物は絶対にほどけないんだよ!」 威張りちらす相手をよそに僕は銃をポケットから出し、大川君の足に絡まっているロープをさっさと撃ち切った 「よし、行こう」 大川君を立ち上がらせ、再び走り出す 「ふっ」 呆然としている相手を鼻で笑い、その場をあとにした
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