開始

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突然の合図に俺達は上手く対応できなかった 「は?もう始まり?」 気がつくと教室には審判と書いてある腕輪を付けた先生がいた 「ほら君達!早く行きなさい!私達教員は君達の命を考えて言っているんだ!!」 1人の中年の教師に押され、廊下に出た 「うおぉおおぉ……!」 遠くから叫び声が聞こえた 「みんなあぁああぁ!!敵が来たぞおぉおおお!!」 男子クラスリーダーの政行の雄叫びでみんな廊下に飛び出した 2Cの半分ぐらいの人数が押し寄せてきた そうだ、同じ学校の生徒じゃない、あいつらは只の敵だ 最前線に出た奴等はすでにぶつかっていた ドォン! 「きゃああぁああ!痛いぃぃいいいぃ!!」 クラスメイトの悲鳴をよそに俺は大剣を引き抜く シュウウゥウウ… 蒸発するような音が鳴り、鞘の中から真っ白な刃が顔を出した その光景を見た相手は様々な声を上げていた 「なんだあれ!?」 「殺されるぅううう!!」 なんだこの気分 体が血を欲している… 切りたい、人の肉の裂ける感触を味わいたい 「あああぁあああ!!」 俺は敵の集団に一直線に向かった
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