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ーーー知也
秀介は大剣の凄まじい破壊力をその場にいたみんなに見せつけ、倒れた
「おいおい、マジかよ…」
クラスのみんなは圧倒され、その場に棒立ちしている
俺は倒れた秀介を安全な教室の中へと運び込む
「よっこいしょ…」
比較的目立たない床に寝かし、廊下に出る
「みんな!秀介があれだけ減らしてくれたんだ!!だから俺達も頑張ろう!!」
さっきから沈んでいるみんなに成るべく明るく接する
「何が頑張ろうだよ…」
すぐに感傷的になりやすい和哉(カズヤ)が言い返してきた
「秀介があの連中を殺したときの目を見たのか!?何にも考えず、ただ殺す事だけしか考えてないように俺には見えた!あいつは同学年の友達を虫けらのように殺したんだぞ!?減らしてくれた?あいつがやった事はただの人殺しだ!!」
俺は言葉を返す事ができなかった
「でも殺さなければ生き残る事はできない」
しばらくの静寂を冷たい声が切り裂いた
「お前だってあいつと一緒で人を殺したんだろ?お前だってあいつと同類だ!」
そう、翔だった
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