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田舎町の駅で…。アキラは沙羅を待っていた。約束の時間を15分過ぎている。(沙羅は来ないかも知れない…)アキラの心に不安がよぎる。改札の向こう、沙羅の小さな姿が見えた。流行りのファッション、短い茶髪のお洒落な沙羅。アキラは沙羅の名を呼んで手を振る。沙羅はあまり元気がない。病気なのだ。それで大学を中退してしまった。「大丈夫か?沙羅」沙羅は気分が優れないようだった。「あんまし…。でも、約束だったじゃん。カラオケ行く…」「あんまり無理しなくてもいいんだぞ。カラオケ中止した方がいいんじゃないか?」「うん…。それくらい平気だよ」
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