魔女と愉快な仲間達

３

『あの…アタシに、考える時間を下さいっ』

アタシはその場で頭を下げた。

『顔…あげろよ』

弘也君にそう言われ、顔を上げると３人共すごく優しい顔でアタシを見ていた。

『わかってる。えりの事だ、えりが自分で決めたらいい』

『……ありがとう』

『それと、優の事なんだけど…ごめんね?優にもいろいろあったんだ…』

『わかってる。優君が悪いなんて、思ってないよ』

アタシはそう言って、たっくんに微笑んだ。

『あと…無意識だと思うけど、男の前でそう笑わない方がいーよ。』

『…??』

たっくんの言葉の意味はちょっとわからなかったけど、皆優しい人だって事がわかった。

優君も、皆の事を考えるってわかってる。

一番身勝手なのはアタシだ。

……ちゃんと決めないと。

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