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あの出来事があってから2日が経った。
今のところ、化け物達は現れてない。
けど…アタシはまだ、決められずにいる。
『…はぁ』
あれから優君とは話していない。
隣に居るのに、遠くかんじる。
すごいもどかしい。
『……はぁぁ』
『えーりちゃん!溜め息ばっかしてたら、幸せ逃げるんだよ?』
たっくんが、可愛らしく首を傾げて言った。
『そうなんか!?俺、今生まれて初めて知ったぞっ!!』
『…大丈夫だ、弘也。お前が溜め息吐いてるとこなんて見た事がない。』
『ハッ!!そう言えば、俺もした記憶がない…』
『弘也、いつもアホみたいにテンション高いからね~。悩みなんてなさそうっ』
『拓…照れんだろっ』
『キモい』
『………プッ』
3人のやり取りが面白くて、つい笑ってしまった。
あと、最近わかった事なんだけど、たっくんてば弘也君だけにはちょっと毒舌なんだよね…
『あ~!やっと笑ったねっ』
『えりさぁ、いっつもアホみたいな顔して溜め息吐いてるから、俺ら心配してたんだからなっ』
『…弘也にアホ呼ばわりされたくないだろうが。』
『なにぃ?!!』
『…ふふ。ありがとね』
アタシはそう言って、ニッコリ笑った。
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