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朝起きて、鏡の前に立って目を瞑って制服を想像する。 目を開くと、鏡に写る自分はパジャマから制服に変わっている。 これがアタシの朝。 普通の人とは違う、アタシの朝。 アタシは…普通じゃない。 けど、普通を演じて今までやって来た。 今日も一日、“偽のアタシ”で過ごす。 本物のアタシを見たって、気味悪がるに決まってる。 言った所で信じてくれる人なんかいない。 だから、『普通』を演じてアタシはこれからも生きていくんだ。 、
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