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『よしっ』
アタシは気合いを入れて、部屋を出た。
廊下に出るといい匂いがしてきた。
今日は、味噌汁と魚かな…?
アタシはリビングのドアを開けた。
『おはよーっ』
『おー』
アタシがあいさつをしながらリビングに入ると、先に朝御飯を食べていたお兄ちゃんが片手を挙げて返事した。
お兄ちゃんの名前は元樹<モトキ>。
アタシより2つ上だから、高校3年生。
バスケ部のキャプテン。
ちょっと言葉がトゲトゲしてるけど、ホントはすっごい優しい。
だから、結構女子に人気があるらしい。
毎年、バレンタインの量が半端ない。
『あ、えり起きたのー?ご飯ここ置いてあるから』
『うんっ。ありがと』
お母さんの名前は亜稀<アキ>。
美人でスタイルもいいから、アタシの自慢のお母さん。
お母さんと言うより、友達みたいな関係。
お母さんになら、どんな話しも相談できてすごく信頼してる。
『あ、やっぱり味噌汁と魚だぁ』
『えり、魚やる。』
アタシが席に座った途端、お兄ちゃんがアタシの皿に魚をいれた。
お兄ちゃんは魚が大嫌いだから…。
『魚はカルシウムが豊富♪だから、食べないと大きくなれませーん』
お母さんがオタマを持ちながら、そう言った。
『うっせ』
『はい、あーんっ』
アタシがふざけて、お兄ちゃんの口元まで魚を持っていく。
『自分で食べる』
ちょっと不機嫌になりながら、お兄ちゃんは渋々魚を食べた。
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