家族の肖像

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何処にでもいるごく平凡な家族。 何もかもが平凡で、でも特に意識することはなくても多分幸せ。 いやきっと間違いなく幸せな家族だった。 永遠にそうなのだと思っていた。漠然と。 あっけなく1人の人間に滅茶苦茶に壊されるなんて、 思いもしなかった。 きっかけは父の車を借りた姉が助手席の足元から見つけた小さなピアス。 母はピアスをしない。 単なる序奏にしかすぎない。 嵐の幕開けはまだまだ先。
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