始まりは、濃厚ミルクココアの紙パック。

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「そうだ、帰るんでしょ?」 「うん!待って、荷物詰める」 いつの間に帰る準備したんだろう、琴のスクールバッグには既にしっかり荷物が収まってる。 「………あーごめん!ちょっと小百合、教室で待っててくれる?用事あった」 がさがさと教科書を詰め込んでいると、急に慌てたように琴が言った。 「どうしたの?」 「GW明けたらバイトしようと思って。職員室に許可願いの紙取りに行きたいんだ」 「へー!すごいね琴!」 「どこが!やっぱり月のお小遣いだけじゃ欲しい物買えなくない?せっかく色々バイト出来るようになったしね」 「そっか、」 アルバイトは、中学の時は原則禁止だったけど、高校は許可願いを出して学校から許可が下りれば出来るようになった。 だからって、まだ入学して1ヶ月なのに。もう少しのんびり過ごしても良いような気がするけどなー すると決めれば即行動。な、活動的な琴。 のんびりゆったり、マイペースに行動したい、非活動的な私。 そこが2人の大きな違いだと思う。 .
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