消えた オニゴーリ

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がんめんポケモン オニゴーリ。 タイプはこおりで、ユキワラシから進化します。 ダイヤモンド・パールが発売されるまでは… ―――――― ゆきや こおりだけを たべて くらしている。 *サファイア"ユキワラシ"より抜粋 いわの からだを こおりの よろいで かためた。 *ルビー"オニゴーリ"より抜粋 ある鍾乳洞で、ユキワラシ達が暮らしていました。 食料は主に氷や雪を食べ、静かに過ごしていました。 ある日、鍾乳洞の近くにひっそりと建つ研究所で爆発が起きました。 爆発で散り散りになった薬品は、混ざり合い結合してウィルスとなりました。 空気中に漏れたウィルスは辺りを満たし、周辺に住んでいた住人達は混乱しました。 また、ウィルスは鍾乳洞をも包みました。 それから何年か経ったある日、一匹のユキワラシが進化しました。 が、進化後の姿は、進化前の姿とは全く変わった、黒い岩でした。 オニゴーリは自分の進化に喜びましたが、それから間もなく、岩が欠け落ちる様になりました。 慌てたオニゴーリは、近くにあった氷を集めて、岩の体を覆いました。 でも、ウィルスの影響か、温暖化の影響か、覆っていた氷までもが溶け始めたのです。 オニゴーリは氷が溶けるとすぐに次の氷を纏う…そんな生活をしている間に、いつしか空気中の水分を凍らせる能力を持つようになりました。 しかし、そんな生活がいつまでも続いたのでとうとうオニゴーリは疲れ、岩の体を氷で覆うのをやめました。 オニゴーリは、体が崩れながら、 静かに逝きました。 数年の時が経ち… ユキワラシは前より数を増やし、他の場所にも進出しました。 汚染されていない、安全な住みかでユキワラシは育ち、やがて ユキメノコへと進化しました。
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