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何を考えているんだ、俺は……
彼女を追い払いたくない……!
「それ、何……?」
彼女が俺のもつ塩を指差して言った。
「あ、これは……」
「それ、私を祓うためのものでしょ……? 最近、元気がないのも私がいるからだよね……」
彼女は淋しそうに言った。
「ち、違うよ……」
「私がいることで、あなたを苦しめているのなら、私はおとなしく天国に行くよ」
「…………」
俺は何も言えなかった。
「私が天国に行っても、あなたの傍にいるから……。私のせいで、あなたが死んでしまったら私も悲しいから……、お願い」
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