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「おっ!…相手のピッチャー…怪我っぽいぞ!赤嶺!」
青島の言うように投手の交代を監督が主審に伝えていた。
「……柿生?聞いたこと無いピッチャーだな?これはひょっとすると……」
青島が言った……しかしその数分後
『ゲームセット!!』
結局、最後の投手の球には一球もかすらず……
「………さて、帰って勉強でもするか、お前も日野工だろ?」
青島が帰り支度をしながら問う。日野工とは最近、力をつけ始めた野球の強豪校。
「……………いや」
「……は?」
「俺はあのピッチャーと同じ学校に行く」
赤嶺 裕は選択した、決して楽では無い道を
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