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ゆりはなみの隣でずっとつながらなかった冴子に携帯から電話をかけた。するとやっとつながった。
「冴子!ゆりだけど、ごめんね連絡が遅くなって、今から冴子の家に行こうと思うんだけど…」
「あっ、ゆり、電話出られなくてごめんね…私も何度か折り返し電話したんだけど、繋がらなくてね、実は夕方突然主人の両親がこっちに出てきたって連絡あって突然やってきてね、二、三日泊まってくらしいの、だから申し訳ないんだけど…ホテルもうキャンセルしちゃったよね?」
「冴子実はなみがね…ううん、なみがもう一泊昨日のホテルに泊まりたいって言って聞かなくてねまだホテルキャンセルしてなかったの、だから私も今日まではこっちに泊まるって連絡してたのよ!だからちょうど良かった。心配しないで…」
そう言ってゆりは電話を切った。
もちろん、キャンセルしてないと言うのは嘘だった。ゆりは急いでキャンセルしたホテルに電話をかけたがクリスマスも間近に控えた東京。
泊まれたのが奇跡だったくらいでもう満室で泊まることは出来なかった。
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