呪いを教える者

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呪いを教える者

―何故あの薄汚い小間使いが… ―何故あんな取り柄も魅力もない奴が… ―許さない。 ―私の方があんな奴より良い筈だわ! ―そうよ、何かの間違いよ。 ―小間使いが姫なんてあり得ない。現実を見せてやるわ。 ―どうやって? 『お困りのようですね…』 ―誰!? 『私はあなた方を助ける者…』 『さぁ、憎い相手を呪いなさい…!そしてあなた方を仇で返した者を人形みたいに命令しなさい…。』 ―…!嘘みたい。本当に私達の言う事聞いているわ。 『よく効くでしょう?だけど1度呪えばもう元には戻せない…。それだけは覚えておいで…。それでは、ごきげんよう…。』 ―ふふ。契約成立…。まだ足りない…早くしなくては…。 そう言いながら闇を纏い消えていった…。
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