第1話「魔法学園」

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割りふられた俺の教室は1―A組。番号の順番に教室に割りふられてあったので、このクラスにいるのは30番まで。 それ以降はB組とC組に分けられる。 教室の黒板には座る席のプリントが付けられており、既に教室にいた数名は黙ってその席に座っているだけである。 初日ということと、ここにいる皆が人見知りのせいなのか、誰一人の声も聞こえない静寂の教室 こういう『シーン……』みたいな擬音で表現される空間が一番苦手だ。 空気が身体に重くのしかかっているような感覚になってしまうから。 何だかまたお腹の調子が悪くなってしまったのでおトイレに行くことにする。 荷物を机の上に置いて教室をゆっくり出る。 物音を出しては注目を浴びてしまうので気を付けなくてはならない。
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