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「ちょ、ちょ待てよ。」
どこかで聞いたようなセリフが素で出てきた友人にツッコミたい気持ちを押さえる。
「それで悠梨は何て答えたのよ。」
大学時代からの友人で今も何かにつけて会っている佐知に続けて食い込み気味にそう聞かれた。
猛と付き合った時も遠距離してる時も何かと相談にのってくれていた親友だ。
姉御肌で背も高い佐知の前だとついつい本当の姉みたいに頼ってしまう。
「どう…って、そりゃもちろん……。」
「イヤって言ったよ。」
「だよね。」
そう言って佐知は食べかけのハンバーグに手を伸ばした。
「8年も付き合ってたのに、いきなりなんの前触れもなく別れるって言われても納得いかなくて。」
「…久しぶりに会えるからって楽しみにして行ったのに。」
「…で、猛さんは?何だって?」
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