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次の日。
この日も休みだった私は詳しい事は話さず、温泉の話を佐知に断った。
『直哉君とは2度と会わない。』
一晩眠れない私が出した結論だ。
もちろん佐知には言っていない。
「なんで?まさか…本当に何かあったの?!」
佐知はそう言ってきたけど。
「まさか。何もないよ。…ただ、やっぱりまだそういう気分になれなくて。」
と、ありきたりの事を言って逃れた。
猛には会いたくても…どうせ会えない。
だからこのモヤモヤした気持ちに蓋をして、あんな自信過剰で身体だけが目的の男なんて忘れようと思った。
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