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「チカちゃん、いったいどこに招待してくれるんだろうね?」
佐久間さんの顔は、やはりどこか緩んでいる。
「チカちゃんならきっと超一流ホテルとかじゃない。スイート貸しきりとか?」
「船上パーティーなんていうのもありかもね~」
私たちは、かなり凄い想像力を更にかき立てていた。
「そうよね。きっとすごい誕生日パーティーよね。だったら着て行く服もそれなりにドレスとか?」
佐久間さんはそう言って眼鏡の淵をきゅっと押さえた。
「そうよね。うかうかと喜んでばかりもいられないわね。それに肝心のプレゼントだって用意しなくちゃいけないし・・・」
「こうしちゃあいられない。さっそく探しに行きましょうよ」
私たちは意見がまとまると、そのまま買い物に行くことに。
急に慌ただしくなった私。
仕事中のまったりとした時間は、どこかへ消え去ってしまった。
とにかく今度の土曜日までに、チカちゃんのプレゼントと来ていくドレスを探さなければ。
私も佐久間さんも、気合い十分、デパートへと向かって歩き出した。
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