3134人が本棚に入れています
本棚に追加
だって・・・・。
怜さんが助けに来てくれた時は、本当に本当に嬉しくて。
あの時の怜さんの姿は、今でも私の目にはっきりと焼き付いている。
それにあの時初めて「アヤ!」って名前を呼んでくれた怜さんの声も、ちゃんと今でも私の耳に残っている。
それはまるで恐怖をも吹き飛ばしてしまう程の威力で、私の中に凄まじい衝撃が走ったのだから。
なのにその後の怜さんときたら。
いつも通りの微笑みを私に投げかけてくれるだけで、映画やドラマのように、ぎゅっと抱きしめてくれるなんてことは一切しなかった。
ただ子供をなだめるように頭を撫でてくれるだけ。
私に触れることは一切しない。
最初のコメントを投稿しよう!