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次の日の朝、会社に行こうと玄関を出ると、怜さんの車が家から少し離れた場所に停まっているのが見えた。
昨日のモヤモヤが覚めやらぬ間に、今度は何かしら?
遠慮がちに車へ近づくと、「おはよう」とほろ酔い加減の怜さんが車の窓から顔を覗かせ言った。
「おはようございます」
「会社まで送るよ。乗って」
怜さんはそう言うと、後部ドアを開けてくれた。
「おはようございます」
車に乗り込むと、戸志呂さんが運転席から挨拶してくれた。
そして隣にもう一人。
助手席には見たことのない男性が座っている。
後ろからなので顔は見えなかったが、格好からして私よりも歳は若そうに見える。
一体誰なんだろう?
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