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「先ずは~、彼の説明からねっ」
仕事が終わったばかりの怜さんは、いつもテンション高め。
まあ少しは慣れてきたけど。
「いい?彼の名前はリョータ。今日からアヤ姫のボディーガードをしてもらっちゃいまーす」
ボ、ボディーガード?
私にそんな人つける必要なんてある?
目を丸くしている私に、「リョータです。よろしくお願いします」と、助手席から後ろを振り返り、身を乗り出すようにそう挨拶をした。
「は、初めましてアヤです」
つられて挨拶したものの。
そんなの納得がいく訳がない。
思わず怜さんを軽く睨みつけた。
すると怜さんは、笑いながらいつものように私の頭に手を伸ばしてきた。
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