3134人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺は決めたんだ!アヤ姫を守るって。だから警護を固める事にしました~!!」
左手で私の頭を撫で、右手で拳を作ると、それを真上に振り上げた。
怜さんは興奮した様子で息巻いている。
はぁぁぁ。
私は頭を撫でられながら、今日最初のため息をついた。
ボディーガードなんて大袈裟過ぎるよ。
こうでもしなければ、元ホストの夫は妻の身を守ることができないのだろうか?
それとも私は、自分の置かれた立場を軽く考え過ぎているだけなのだろうか?
「これでとりあえず安心、安心!リョータとは、ラビリンスでホスト仲間だったんだ。腕っぷしはかなりのものだぞ~」
「いえ、それ程でも」
そう言ってリョータ君は再び後ろを振り返り、私に満面の笑みを向けた。
最初のコメントを投稿しよう!