ボディーガード

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「俺は決めたんだ!アヤ姫を守るって。だから警護を固める事にしました~!!」 左手で私の頭を撫で、右手で拳を作ると、それを真上に振り上げた。 怜さんは興奮した様子で息巻いている。 はぁぁぁ。 私は頭を撫でられながら、今日最初のため息をついた。 ボディーガードなんて大袈裟過ぎるよ。 こうでもしなければ、元ホストの夫は妻の身を守ることができないのだろうか? それとも私は、自分の置かれた立場を軽く考え過ぎているだけなのだろうか? 「これでとりあえず安心、安心!リョータとは、ラビリンスでホスト仲間だったんだ。腕っぷしはかなりのものだぞ~」 「いえ、それ程でも」 そう言ってリョータ君は再び後ろを振り返り、私に満面の笑みを向けた。
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