3133人が本棚に入れています
本棚に追加
怜さんの事を考えただけで心が温かくなる。
好きって気持ちを否定する事など、今の私にはできそうにない。
私はぼんやりと窓の外を眺めながら、リョータ君の話を聞いていた。
こうでもしていないと、ニヤけたこの顔をリョータ君に知られてしまいそうだったから。
それは秘密にしておかないと。
怜さんに知られるのも困るし。
何も知らないリョータ君は、会社に着くまでの間一人しゃべり続けていた。
もちろん怜さんの話だけ。
私の知らない頃の怜さんの話や、お店での武勇伝などなど。
さすが元ホストだけあって、話題には事欠かない様子。
そんな彼の話は、私を決して飽きさせることはなかった。
最初のコメントを投稿しよう!