ボディーガード

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怜さんの事を考えただけで心が温かくなる。 好きって気持ちを否定する事など、今の私にはできそうにない。 私はぼんやりと窓の外を眺めながら、リョータ君の話を聞いていた。 こうでもしていないと、ニヤけたこの顔をリョータ君に知られてしまいそうだったから。 それは秘密にしておかないと。 怜さんに知られるのも困るし。 何も知らないリョータ君は、会社に着くまでの間一人しゃべり続けていた。 もちろん怜さんの話だけ。 私の知らない頃の怜さんの話や、お店での武勇伝などなど。 さすが元ホストだけあって、話題には事欠かない様子。 そんな彼の話は、私を決して飽きさせることはなかった。
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