現実

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「そろそろ帰ろうか。明日からまた忙しくなりそうだしさ」 急に怜さんの表情が真剣になった。 何事かしら? 怜さんの瞳は、遠く何かを見つめているようにも見える。 口には出さないが、仕事上のことで何かが起こったのかもしれない。 そんな不安を抱きながら、月を見上げる。 本当に大きな月だと思った。 この月のように円満に事が運びますように!と、心の中で祈っていた。
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